勝者に送られるメダル。ただしドイツ選手は手にすることが出来ませんでした…。
試合前日にようやく現地入りしたドイツ選手「飛行機が遅れちゃってね。1時間も待たなきゃいけなかったんだ」とマリウス・トバ。セルゲイ・ハーコフは奥様のターニャさん、息子のサーシャ君同伴で登場。「家からここまでは電車で4時間だから、家族も連れてきたんだ」
個人総合8位
(床8.150、あん馬9.000、つり輪9.050、跳馬9.037、平行棒8.800、鉄棒8.850)
種目別跳馬8位(8.887)
コーチのライナー・ハンシュケ氏「チャーニがローザンヌで痛めた膝の問題はもうない。でも彼の演技にはまだ綺麗さが必要だ。」チャーニチェク「跳馬のローチェはいつもうまくいかないんだ。それが僕の悪いところかな」
今回の入賞で手にした賞金は推定600フラン。この賞金で?ガールフレンドにダビドフの香水を買っていたチェルニチェク。「彼女は僕と一緒に暮らしてるんだ。合宿所の僕の部屋には彼女の写真を置いてあるんだよ」
個人総合22位
(つり輪9.425、平行棒9.250)
つり輪7位(9.350)、平行棒8位(8.700)
「器具が合わない。この平行棒は固すぎるよ」トレーニングの間、苛立っていたハーコフ。コーチのハンシュケ氏と口論する事も。実はハーコフ、コトブス杯の直後に熱を出していて練習不足だったのです。コーチにもそのことを何度か主張。さらに傍ではサーシャ君がパパを求めて泣き叫ぶわで、練習の合間に子供の世話までしなければならなかったのでした。そのせいかどうか、本番では振るわず、種目別つり輪の後ではガックリと肩を落とし、平行棒では倒立でバランスを崩す場面も。
試合後のバンケットで、具志堅幸司さんと。具志堅さんは84年の、ハーコフは88年と96年の、それぞれ出場したオリンピックの事で話していました。でもハーコフ、サーシャ君の具合が悪いということで、すぐにホテルに帰ってしまいました。
今回は得意種目であるつり輪のみ出場。着地は決めたものの、おなじみの投げキスパフォーマンスは見られず。
「僕はとにかく体操を楽しんでるんだ。だから30でもまだ現役でいられるんだよ。体の調子がいい限り、体操は続けていきたいね。」
チャーニチェクと一緒に。誰とでも仲良しのトバ。
トレーニングの合間にメリサニディス(ギリシャ)とお喋り。ドイツ語とルーマニア語の他に、トバは英語と片言のロシア語もできます。
ブルガリアのドゥネフ、イワノフと一緒に。
ミルカン(オーストリア)、アマナール(ルーマニア)と。トバ同様、ミルカンもルーマニア生まれなのです。